どうしても思い出してしまうのである。伝説のQBKを。

 Daiichiから新規則第一弾の羽根物として登場した『イヤミのここで一発』。バカボンキャラがタイトルに
使用されていることから容易に『レレレにおまかせ』に連なる機種だと想像がつくだろう。

 しかし、その役物機構は、仰天するような発想によって新たなる感覚を生み出すことに成功したのである。
なんとあの円形回転体を縦方向に展開したのである。つまり、回転体を垂直に起こし、プレイヤーと役物を正対する構図である。

 それは面白いのか? と疑問の声もあろうが、これが面白い。なぜならこの縦型レレレ回転体に
プラスしてヘブンブリッジの要素を盛り込んだからだ。

 羽根から入る玉は直下のシーソーレールによって左右どちらかに振り分けられる。左にいけば
ノーマルルート。ほぼほぼハズレとなるが、待ち構えるイヤミのギミックから繰り出されるキックにヒット
すれば下ステージを転がって右側にある縦型レレレ回転体へ向かう。ここで8つのポケットからVを狙うゲーム性となる。

 一方の回転体が搭載されている右側にシーソーされれば大チャンスのSPルート。レレレと同様に
大当り確率が2倍にアップする(見た目)激アツパターンとなるのである。

 基本構造に変わりはないのであるが、役物をダイナミックに展開したうえに、ノーマルかSPかの
シーソーゲームをよりわかりやすく可視化したことによって面白さがパワーアップしたということだ。しかも、
体感的には『レレレにおまかせ』よりSPルートが選択される割合がずっと高いのでより興奮できるのである。


https://biz-journal.jp/gj/2019/12/post_134696.html