アフガニスタン東部ジャララバード近郊でNGO「ペシャワール会」(福岡市)現地代表の中村哲医師が殺害された事件で、ガニ大統領は6日、首都カブールの大統領府で中村医師の妻尚子さんや長女秋子さんと面会した。

 ガニ氏は政府・国民を代表して深い哀悼の意を表するとともに、遺族や日本国民と悲しみを共有すると表明した。

 大統領府の声明では、ガニ氏は遺族に対し、中村医師は「偉大で勤勉な人物」だったと称賛。
長期の支援活動により「東部各州住民の生活を好転させた」と評価した。事件を受け、アフガン国民は悲しみに暮れているとも伝えた。

 生前の中村医師と支援活動をめぐって意見交換し、名誉市民の称号を与えたことを誇りに思うと回想。
東部ナンガルハル州などで中村医師が取り組んだ用水路整備など農業支援事業に「ドクター・ナカムラ」の名を冠するとともに、遺志を継ぎ、今後も事業は続けられると約束した。

 中村医師を待ち伏せして殺害した犯行グループについては「アフガン発展の敵」と非難。容疑者を特定して逮捕するよう、治安当局に命じたと改めて強調した。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191207-00000066-jij-asia