新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画をめぐり、
秋田県の佐竹知事は、河野防衛大臣に県の考えを申し入れる際には
「新屋演習場への配備は非常に無理がある」と伝える考えを示しました。
これは2日から始まった秋田県の12月議会の一般質問の中で、佐竹知事が述べました。

「イージス・アショア」をめぐっては、防衛省が秋田市の陸上自衛隊新屋演習場を含む、
20か所の国有地で再調査を行っていて、結果の公表は来年4月以降になる見通しです。

2日の答弁の中で佐竹知事は、河野防衛大臣に対してなるべく早く県の考えを直接申し入れたいという意向を重ねて示したうえで、
「新屋は住宅地に非常に近く、隣接する県有地についても今の状況のままでは売却に向けて動くのは難しい。そうしたことから
『新屋については非常に無理がある』という前提で申し入れる」と述べました。

また、再調査の結果を受けての県の判断については「住宅地との距離をどう判断したのかなど、
申し入れの事項が反映されているかを詳細かつ冷静に見極めて、県の考えを示したい」と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191202/k10012199331000.html