関西人が使う結び言葉「知らんけど」の繊細な意味/用法について
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関西には「知らんけど。」という万能結び言葉があります。
先日、関東の友人とも話題になりましたが、幼少の頃に関東から関西に
移り住んだ私にとって、この「知らんけど。」は大変ショッキングなワードでした。
万能結び言葉「知らんけど。」は、このような形で用いられます。

「痩せたいんやったら、有酸素運動が大事やねん。
それでな、朝食前の朝に走るのが一番効率がええねんで。知らんけど。」
「(恋愛相談にて)それやったら、たぶん彼氏いるで!知らんけど。」
「駅前にうまいレストランできたらしいで!知らんけど。」

えええー!知らないの!?
知らないのに、なんで喋ったの!?
なんなの!?

そう、この言葉のニュアンスを知らないで受け取ると、
多くの関西人以外の人はこのように混乱します。
ということで今日は、この魔法の言葉「知らんけど。」について、関西人の私が私なりに考察します。
関西に移り住む予定の方は、押さえておきましょう。

◆「知らんけど。」に内包された意味

「知らんけど。」にはいくつかの意味が含まれており、そのシーンによって、ニュアンスや用法、効果が異なります。
関西人との実際の会話を分析してみましたが、ざっくりと以下のような意味合いが込められています。知らんけど。

@「情報が曖昧であることの伝達」
A「責任回避」
B「興味の度合いの提示」
C「相手へのフォロー」
D「あくまで私的な意見であることの伝達」
Y「オチへの免罪符」

それでは、実際の会話例を通して、解説していきます。(以下略)