首里城 原状復帰を原則 プロジェクションマッピングも 政府

政府は、主要な建物が焼失した首里城の復元に向けた基本方針の案を固め、前回復元した際に作成した図面に基づいて
原状復帰させることを原則としたうえで、火災をはじめとした防災対策を取るなどとしています。

主要な建物が焼失した首里城の復元に向けて、政府は先に菅官房長官をトップとする関係閣僚会議などを設置して具体策の検討を進めていて、このほど基本方針の案を固めました。

それによりますと、前回・平成4年に首里城を復元した際に作成した図面に基づいて原状復帰させることを原則としたうえで、
柱の正確な形状など前回以降に明らかになった新たな知見もいかして復元するとしています。

また、建物の景観を維持しつつスプリンクラーなどの消火設備を設置するなど、火災をはじめとした防災対策を取るとしています。

一方で政府は、首里城が復元するまでの観光振興策として、コンピューターグラフィックスの映像を巨大な建物の壁などに映し出す
「プロジェクション・マッピング」の技術で、跡地に首里城の映像を映し出すことを検討することにしています。

政府は基本方針の案を、2日に開かれる2回目の関係閣僚会議で確認することにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191201/k10012197571000.html