グレタさんの訴え、若者一歩ずつ 気候変動、あす世界一斉マーチ

スウェーデンの16歳の環境活動家、グレタ・トゥンベリさんの気候危機の訴えに触発された世界中の若者らが29日、一斉にデモをする。
日本でも24カ所以上で予定。各地の団体が連携し、環境への取り組みを行政に働きかける動きも出てきた。

九州大4年の阪口真生志(まきし)さん(23)がグレタさんのことを知ったのは3月。
東京滞在中にフェイスブックで記事を見つけ、動画サイトで検索すると、気候変動の問題に「今すぐ行動してほしい」と呼びかけていた。

グレタさんは気候危機の影響を受けるのは若者だなどと訴え、一人で学校を休んで、昨夏、スウェーデンの国会議事堂前で座り込んだ。
グレタさんの行動はSNSで拡散し、世界各地の学生が毎週金曜日に授業をボイコットする「学校ストライキ」を開始。
世界一斉デモ(グローバル気候マーチ)にも広がった。

阪口さんはこの日、マーチが渋谷であると知り、飛び入り参加。
自分より若いグレタさんが世界中に影響を与えていることに心打たれた一方、日本の若者は関心が薄いと感じた。

■日本は広がり半ば

29日に世界各地で予定されている気候マーチは、12月上旬にスペインでCOP25が開かれるのを前に、
欧米の環境保護団体などが中心になって、SNSなどで開催を呼びかけたものだ。
日本でも市民団体や有志のグループなどが参加し、地球温暖化の危機を知ってもらったり、政府や自治体に具体的な対策を求めたりする。

「FFF Kyoto」を立ち上げた京都大大学院の塚本悠平さん(24)は、29日のマーチにも参加予定だ。
「スケールが大きく難しい分、やりがいもある」。
ただ、心配もある。日本では、外国人や高齢者の参加者が増えている一方、若い人の伸びはいまいちだからだ。
「この運動のコアは気候変動の影響を最も受ける若い世代。だからこそ、若い人にもっと参加してほしい」と話す。


以上ソースから抜粋
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14275100.html