>>108
多分OHVとOHCの違いの事を聞きたいんだと解釈して勝手に解説するけど
OHV(オーバーヘッドバルブエンジン)は、シリンダーヘッドの上に吸気や排気のバルブだけが乗っかってる状態のエンジンで日本語では頭上弁型って呼ばれてる。
このエンジンのバルブはクランクシャフト(エンジンの根本にある回転軸)につけられた
カムシャフト(回転を上下運動へ変換する機構)からプッシュロッド(上下運動を伝達する機構、要するにただの棒)を伝わって駆動してる。
一方のOHC(オーバーヘッドカムシャフトエンジン)は
シリンダーヘッドの上に各バルブ機構とそれを駆動するカムシャフトを付けてバルブの駆動を行うエンジンの事を言う。

どちらもバルブの位置(シリンダーヘッド上面)やバルブの駆動方法(カムシャフト)は一緒で
動作順序とか燃焼方法とかエンジンの基本的な動作は同じなんだけど
OHVはバルブ駆動機構が大掛かりで、エンジンの回転数が高くなると
システム全体の慣性力や素材の弾力性が問題になってバルブの追従性が悪くなる。
要するに回しすぎると金属の柔らかさとかおもさのせいでバルブの動きが遅れて、設計通りに動かないってわけ。

で、その問題を解決したのがOHCエンジンで
カムシャフトをヘッドに持ってきた事で、重くて柔らかいプッシュロッドを省略して高回転でも確実に動くようにしたエンジン。
さらにこれを発展させてヘッドの上のカムシャフトを2本にして排気と吸気をそれぞれ別々に制御して
バルブの駆動を最適化、さらなる高効率化、高回転化を可能にしたのがDOHC(ダブルオーバーヘッドカムシャフト)で
これの登場以降、カムシャフトが1本のOHCエンジンはSOHC(シングルオーバーヘッドカムシャフト)って呼ばれるようになった。