日韓の軍事情報包括保護協定が、韓国側の破棄の決定で、今週失効するのを前に、河野防衛大臣は、まもなく訪問先のタイで韓国のチョン・ギョンドゥ(鄭景斗)国防相と会談し賢明な対応を促すことにしています。
日韓関係が悪化する中、両国の軍事情報包括保護協定=「GSOMIA」は、韓国側の破棄の決定で、今週23日に失効します。
これを前に河野防衛大臣は、まもなくタイのバンコクで韓国のチョン・ギョンドゥ国防相と初めて会談します。
河野大臣は、北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイルの発射などを踏まえ、破棄の決定は、地域の安全保障環境を完全に見誤っているという日本政府の立場を伝え、韓国側に賢明な対応を促すことにしています。

一方、チョン国防相はこれまで協定は維持されるのが望ましいという考えを示しているものの、そのためには韓国向けの輸出管理の強化について、日本側の歩み寄りが必要だという立場を示しています。
このため日本政府内では失効は避けられないとの見方が強まっています。

河野大臣は17日、アメリカのエスパー国防長官を交えた日米韓3か国の防衛相会談も行うことにしていて、韓国側の対応が焦点になっています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191117/k10012180221000.html