ラーメン界に「貝だし」ブーム到来 東京「琥珀」大躍進に見る業界の期待と憂い〈AERA〉

秋はラーメン界が騒がしい季節だ。2大イベントといわれる東京ラーメンショーと大つけ麺博の開催に加えて、賞レース「TRYラーメン大賞」の発表がある。
名だたるラーメン評論家が1年かけてラーメンを食べ歩き、そのなかから選び抜かれた名店がランキングされるため、業界最高権威ともいわれている。
過去には「らぁ麺 やまぐち」「中華そば しば田」「町田汁場 しおらーめん進化」など本連載でも紹介した名店が選出されてきた。
今年10月に発表された「第20回 TRYラーメン大賞 2019−2020」では、「宍道湖(しんじこ)しじみ中華蕎麦 琥珀(こはく)」が新人賞を受賞した。18年7月以降にオープンしたお店が対象の賞だ。

【写真】圧巻!大量の宍道湖産大和しじみで出汁をとる

 京急線の雑色駅(大田区)から徒歩5分、古くから続く商店街を抜け、踏切を渡った先に「琥珀」はある。決して駅前の目立つ場所ではないが、令和元年5月1日のオープン以来、連日大行列を作っている。

 一杯につき約65個のしじみを使用した「琥珀」のスープは、芳醇な香りに溢れている。ひと口食べただけでしじみの旨味が口の中に広がる。これまでに食べたことのない一杯だ。

いかそ

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191107-00000052-sasahi-soci