『ドラえもん』のアメリカ進出に30年かかった理由とは?
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2014/05/30.php

では、『ドラえもん』はどこが引っ掛かったのかというと、かなり多くの点で「アウト」でした。
まず「のび太」という主人公が子供たちの「ロール・モデル」にならないという点があります。
何よりも「自信なげで怠惰」というキャラクターが失格ですし、
また「のび太が困った時にはドラえもんの特殊能力に依存する」というパターンも自立心を養う上でダメというわけです。
 これに加えて、「お母さんの叱り方」が表面的で愛情不足、
「ジャイアンなどのいじめ的行動」への全否定ができていない、
「しずかちゃん」の描き方にジェンダー上のステレオタイプがある、という具合ですが、
全体的には「1つの理念に貫かれた空間」が成立していないということが最大の理由だと思います。
アメリカ社会が「小学生レベルの子供に示したい」価値観から外れてしまっていたわけです。