韓国 GSOMIA破棄撤回の検討示唆も現状困難との認識示す

韓国大統領府の高官は、今月効力を失う日韓の軍事情報包括保護協定=GSOMIAについて、関係が改善すれば、
破棄の撤回も検討すると示唆したものの、日本による輸出管理の強化が続く現状では難しいとの認識を示しました。

韓国大統領府のチョン・ウィヨン(鄭義溶)国家安保室長は、ムン・ジェイン(文在寅)大統領が5年の任期を折り返したことを受けて、10日、記者会見を行いました。

この中で、日韓関係について、「最も近い隣国であり、北東アジアの平和と安定のためのパートナーだ」として、
今月4日に訪問先のタイで、両国の首脳がことばを交わしたことにも言及し、重要性を強調しました。

一方で、「日本との関係が難しくなっている根本的な原因は日本側にある」と指摘しました。

そのうえで、今月23日に効力を失う日韓の軍事情報包括保護協定=GSOMIAについては、
「日本との関係が正常化すれば、協定の延長を再検討する用意がある」と述べ、関係が改善すれば、
破棄の撤回も検討すると示唆したものの、日本による輸出管理の強化が続く現状では、難しいとの認識を示しました。

また、協定が破棄されても、安全保障への影響は限定的だという見方を示したほか、
「韓国と日本が解決すべき問題で、アメリカとの同盟には一切関係ない」と強調しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191110/k10012172001000.html