400人以上が死亡するなど戦後最悪の炭鉱事故になった福岡県大牟田市の三池炭鉱の爆発事故から9日で56年となるのにあわせ、かつて炭鉱で働いてい
た人などが事故があった場所を訪れて犠牲者に祈りをささげました。
昭和38年11月9日、大牟田市の三池炭鉱三川坑で起きた炭じん爆発事故は、作業員458人が死亡し、839人が一酸化炭素中毒になった戦後最悪の炭
鉱事故です。
事故から56年の9日、当時の作業員や一酸化炭素中毒の患者の家族などおよそ20人が三川坑の跡地を訪れました。そして、かつて石炭を掘っていた地下
の入り口の前に集まり、炭鉱作業員を励ます歌を歌ったり花を手向けたりして犠牲になった人たちに祈りをささげました。
三川坑の跡地では現在、炭鉱で働いていた人や市民が土地を所有する市と協議しながら458人の犠牲者の名前を刻んだ記念碑を建てる計画を進めています
。
慰霊に参加した人たちは建設予定地を見学したり、インターネットを通じて建設資金を集める計画を聞いたりしていました。
記念碑の建設計画のメンバーで、元炭鉱作業員の男性は「亡くなった458人の仲間に哀悼をささげるためにも早く記念碑を建てるようがんばりたい」と話
していました。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20191110/5010006055.html