寒さ吹き飛ぶ東北の味 囲んで楽しむ芋煮
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次第に肌寒くなるこの時期、ほっくりとして、ねっとり、
じんわりほどけていくサトイモでつくる「芋煮」は体を芯から温めてくれる。
仲間同士で芋煮の鍋を囲む「芋煮会」は、東北南部を中心におなじみの光景だ。
わいわいと集まれば楽しさも相まって、寒さも吹き飛びそうだ。(小林佳恵)

山形県産の旬の食材を味わうことができる和食店「赤坂あじさい」(東京都港区)では、
しょうゆ味のつゆに牛肉やサトイモ、ゴボウ、季節のキノコなどを煮込んだ芋煮を出している。
同県出身で店主の佐藤弘治さん(59)は「牛肉やゴボウのうま味が
染みたサトイモを味わっていただきたい」と笑顔で話す。

おもに東北南部で、郷土料理として愛されている芋煮。
秋になると、親族や友人をはじめ、地域のコミュニティーや部活動と
いったさまざまなグループが河川敷などに集まり、芋煮の鍋を囲む芋煮会も頻繁に行われる。