著名詩人の高銀(コ・ウン)氏(86)が自身のセクハラ(性的嫌がらせ)疑惑を暴露した女性詩人・崔泳美(チェ・ヨンミ)氏(58)を相手取り起こした損害賠償訴訟控訴審で、一審と同じく敗訴した。

これは、ソウル高裁民事第13部(キム・ヨンビン裁判長)は8日、高銀氏が崔泳美氏と女性詩人のパク・チンソン氏、そして2人の主張を報道した報道機関などを相手取り起こして10億ウォン(約9400万円)の損害賠償請求訴訟での判決だ。
崔泳美氏は昨年2月の「MeToo」政局で『怪物』という詩を発表、高銀氏の過去のセクハラ行為を告発した。
その後、報道機関とのインタビューなどで、高銀氏が1994年に飲食店でズボンのジッパーを開けて体の特定部位を触ってほしいと言ったなど、同氏のセクハラ行為は常習的だったと暴露した。
パク・チンソン氏は「崔泳美氏の言葉はすべて事実だ」にとして、2008年に高銀氏がある酒席に同席した20代女性に対してセクハラ行為をしたという疑惑を暴露した。

一審は証人の陳述と証拠に基づいて崔泳美氏の暴露内容が事実であると判断し、賠償責任を認めなかった。
ただし、パク・チンソン氏に対してだけは「(ブログ記事の)公益性は認められるが、情報提供の内容が真実だと見るには不足している」として、1000万ウォン(約94万円)を賠償するよう命じた。
二審は、こうした一審の判断をそのまま受け入れたものだ。

http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2019110980004