>>16
まあ贔屓目に見れば、5階級制覇、2階級も上のチャンピオンにまで成った事のある相手だから、
いくら井上がパンチ力あっても「今まで受けた事が無いほどの威力」では無かったって事だろう。
他の奴なら一発で戦意喪失しちまうレベルだったろうが、上の階級から来た連中にとっては「確かに凄いが経験した事が無いレベルではない」って事だ。

これは一時期、国内のボクシングでも起きていた現象で、格闘技やK1ブームが去った直後、食えなくなったキック系(特にシュートボクシング)の連中が大量にボクシング界に流入してきた。
キック崩れの連中の多くが減量経験の無く、しかもパンチより威力の強いキックに耐性がある連中だったので、
技術力では比べ物にならないほど稚拙なのに、有効打を当てても全く怯まず、強引にパワーで押し込む喧嘩ファイトで、大いに国内ランキングを席巻したらしい。
特に元々『喧嘩自慢の元不良ボクサー達』はそもそもボクシングの技術が疎かにしてきた分、このキック出身者達の「骨を断たせて骨を断つ」耐久ボクシングに全く歯が立たなかったらしい。

プロボクシングの世界では打たれ強さも重要って事やね。