ニコン、カメラの「赤字転落」危機で迎える難路
2019/11/08 6:00

ニコンが同日発表した2020年3月期の業績見通しは
多くの市場関係者にとって想定外の内容だった。
5月に発表した従来予想から売上高を500億円引き下げて
6200億円(前期比12.5%減)に。営業利益も320億円引き下げ、
200億円(同75.8%減)を見込むとした。

業績悪化の背景には、台風や顧客の設備投資が遅れたことなどで、
半導体とFPD(フラットパネルディスプレー)の露光装置
などが含まれる精機事業の売り上げが2021年3月期に後ずれすることがある。
精機事業の売上高は前期比195億円減の2550億円になる見通しだ。

だが、業績の下方修正にもっとも影響を与えたのは
ニコンの主力であるカメラ事業の不振にある。
今回の修正で映像(カメラ)事業の業績見通しは、
従来予想を250億円引き下げ、前年比で611億円減収の見通しとなった。
映像事業の損益は100億円の営業赤字になると見込んでいる。
https://toyokeizai.net/articles/-/313220

キヤノン、ミラーレス不振で3度目修正の深刻度
2019/11/07 5:05

キヤノンは同日、2019年12月期(米国会計基準)の業績について、
売上高は3兆6250億円(前期比8.3%減)、営業利益は1880億円
(同45.2%減)と、減収減益を見込むとした。
7月の中間決算時点での予想から売上高を1200億円、
営業利益は270億円引き下げ、業績予想の下方修正は今期3回目となる。
https://toyokeizai.net/articles/-/312617