憎悪の演説もう5年 差別の脅威で人間不信に

「ここはな、お前の汚い中国じゃないぞ。腐った中国、さっさと帰れ!」

叫んだのは久我信太郎氏67。那覇市役所前で2016年12月に撮った動画を、ネット上で繰り返し拡散している。

千葉県出身で11年に移住してきた。「シーサー平和運動センター」などと名乗り、14年からもう5年、街宣を続けている。

主な標的は中国。「シナは2200年間、ずーっと人殺しでうそつきで泥棒なんですよ」と語る動画もネットに残している。

中国人という簡単に変えられない属性を攻撃し、ののしる。「シナ」は、言われる中国の側が蔑称だとして拒否している。醜悪なヘイトスピーチである。

10月2日、街宣のため市役所前に来た久我氏に直接尋ねた。久我氏は静かな口調で、しかし「シナ」と繰り返した。

 ―街宣はヘイトスピーチではないか。

「情報伝達で、ヘイトスピーチではない」

 ―この周辺には中国人の観光客も多い。不安に思うだろう。

「シナ人には不安になってもらいたい。歓迎していないことを分かってほしい」

排除の意図を隠そうともしない。中国人や中国にルーツを持つ人の人権を脅かし、2次的には沖縄の観光産業にも悪影響を与えている。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/489807

シナと言う言葉が出ましたけれども、これもその戦前ですね戦中、中国を侮蔑するために使われた言葉でして
https://www.qab.co.jp/news/20191030120401.html
※ソース元動画3分4秒ごろ

阿部 岳(あべ たかし)
沖縄タイムス社編集委員
1974年東京都生まれ。
上智大学外国語学部卒。97年沖縄タイムス社入社、政経部県政担当、社会部基地担当、フリーキャップなどを経て現職。
著書 国家の暴力 現場記者が見た「高江165日」の真実(朝日新聞出版)。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/70787
https://i.imgur.com/TctT9Xz.jpg