中国人の雇用制限、米ハイテク業界に打撃−グーグル元CEO

米グーグルの元最高経営責任者(CEO)で米国防総省のテクニカルアドバイザーを務めるエリック・シュミット氏は28日、中国人の雇用や中国との技術共有に対する米国の規制が逆効果だと主張した。

  シュミット氏は米スタンフォード大学で開かれた人工知能(AI)と倫理に関するイベントで、
「中国でトップクラスの科学者へのアクセスがわれわれには必要だとの認識を持つことで、中国の問題は解決が可能だと思う」と語った。米国の政策には直接言及しなかった。

  ホワイトハウスはこれまで、アルファベット傘下のグーグルが中国の企業や政府と技術を共有していると批判してきた。これに関してシュミット氏は「われわれは共通の枠組みから恩恵も受ける。
テンサーフローがその一つだ」と述べた。テンサーフローは同社が中国で積極的に売り込んだAI向けプログラミングの手順を簡素化するシステム。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-28/Q03VJJ6K50XS01