>>101
>援護や対空砲火の効率から言うと一つにまとめた方が正解らしい

空母を集中させる一番の理由は「攻撃力の向上」だな。

当時の空母は、甲板の前半分を滑走路にあてて、後ろ半分に「その時出撃させる飛行機」を並べる。
発艦作業のときはエレベータも上昇位置で固定しなきゃならない。
今のアメリカの空母みたいに、戦闘機を飛ばしながら駐機スペースで爆装して、偵察機が着艦する、なんてオペレーションは不可能。
空母全体が発艦なら発艦、着艦なら着艦、出撃準備なら出撃準備しかできないつくりだった。

そしてこのときに並べられる飛行機の数は、空母の最大搭載数ではない。
第一次攻撃隊、第二次攻撃隊とわかれているのはそのせい。

1隻の空母で出せるのが搭載機の半分程度となると、せいぜいがとこ30機となる。戦爆雷で1個中隊づつ27機が標準。
かといって、二次攻撃隊の発艦を待てるかというと、その準備に数時間かかる。無意味に空中待機させて燃料少なくなったら、遠くを攻撃できるという飛行機の利点が消し飛ぶ。

なので、第一次攻撃隊の規模を大きくできるように空母を集中させた。
6隻の空母を集めた真珠湾では第一次で183機、第二次で171機、ミッドウェーの第一次攻撃では4隻で107機となる。