バッハって何様? 東京五輪マラソン札幌開催を“強行突破”したIOCの無責任
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191018-00014836-bunshun-spo&;p=1

この異例の決断を理解するため、押さえておきたいのはオリンピックを主催するのは
あくまで「IOC」であり、「東京都」でも「日本オリンピック委員会(JOC)」でも
ないということです。東京都はあくまで場所を提供して協力するだけ。

すべての判断は、東京五輪の準備状況を監督するIOC調整委員会の
ジョン・コーツ委員長を経由して、IOCの許可がないとできません。
日本の組織委員会の最大の仕事はIOCとの協議と言われるくらいです。

これまでもJOCと東京都が、IOCと繰り返し暑さ対策を話し合ってきました。
ですから、IOCも問題は認識していた。
ところが、この9月末〜10月初めに“事件”が起きた。
カタール・ドーハで行われた国際陸上競技連盟主催の世界選手権で、
暑さを考慮して午後11時半〜12時にマラソンと競歩のスタート時間を
設定したにもかかわらず、女子マラソンでは出場選手の4割以上が途中棄権してしまったのです。

こうなるとオリンピックの主催者であるIOCバッハ会長も動かざるを得ない。
なぜなら五輪のスポンサーたちがドーハでの暑さ対策の失敗が
東京でも起きるのではと心配しかねないからです。
札幌開催というのは、バッハ会長がいわば“実利”を取ったということです。

主催者が意思決定をする以上、日本には従う以外の選択肢はありません。
日本が出来ることは、会場変更にともなう経費をIOCに負担してくれと頼むことくらい。
大混乱することは間違いないですから、せめてバッハ会長は
観客に対して謝罪するくらいしてほしいですよね。