https://biz-journal.jp/2019/10/post_123914_entry.html

水は捨てていないし自主派遣と認識
 これに対して、防衛省統合幕僚監部の報道担当者は次のように否定する。

「水を現場で捨てたという事実はありません。そのまま給水車で持ち帰りました。また現場の指揮官が県の対応に激怒したという報道もありますが、事実と異なります。部隊は粛々と任務を遂行しました。

 そもそも今回の給水車の派遣は、町からの緊急要請を受けた自衛隊の自主派遣にあたると認識しています。我々は要望があればいつでも対応ができる体制を整えています。結果として給水車をめぐって県と町の間で連絡の齟齬があり、その結果、給水活動ができませんでした。しかし、市町村の要望があれば自主派遣はできます」

 自衛隊の災害派遣には、都道府県知事の要請による「一般派遣」と、緊急性を考慮して部隊を被災地に派遣する「自主派遣」の2つがある。自衛隊ホームページは自主派遣について次のように説明している。


「市町村長から通知を受けた防衛大臣またはその指定する者は、災害の状況に照らし特に緊急を要し、(都道府県知事からの)要請を待つ余裕がないと認められるときは、部隊などを派遣することができます。

 防衛大臣またはその指定する者は、特に緊急を要し、要請を待ついとまがないと認められるときは、要請がなくても、例外的に部隊などを派遣することができます。

 この自主派遣をより実効性のあるものとするため、平成7年には防災業務計画を修正し、部隊等の長が自主派遣をする基準を定めました」