あのとき、多摩川に取り残されたホームレスがヘリコプターで助けられたのを覚えているだろうか。

テレビで繰り返し放送された救出劇である。
テレビのレポーターが「あれだけ非難しなさいと言われていたのに、
どうして避難しなかったのですか?」と尋ねたすると助けられたホームレスは「大丈夫だと思っていました。
こんなことになるとは思いませんでした」と答えていた私は
「ああ、この人はこういう物の考え方だからホームレスをやっているんだ」とすぐに感じた。

突発的な事故や天災の犠牲者を救うのとはわけが違う。

要するに、生き方のすべてにおいて危機管理が全く出来ていないのである。

台風の最中に避難勧告を無視し、挙句の果てにはいざ危機が現実になると、税金を使ってヘリコプターで助けてもらう。

先進国でお金のある日本だから、人命優先で助けてくれるが、経済状態の厳しい国ならそんな余裕はないだろう。

さっさと避難していれば、本人だって命の危険にさらされることもなかったはずだ。

自業自得どころか、税金の無駄遣いだと私は思ったが、マスコミや政治家の誰もそう言わない。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191013/k10012128421000.html