去年、東京 目黒区で5歳の女の子を死亡させたとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われている
父親の裁判で、検察は「激しい虐待はほかに例が無いほどひどく、主導した責任は重い」として、
懲役18年を求刑しました。一方、被告の弁護士は「懲役9年が相当だ」と主張しました。

東京 目黒区の無職、船戸雄大被告(34)は去年3月、元妻の優里被告(27)とともに当時5歳だった娘の
結愛ちゃんに十分な食事を与えず病院にも連れて行かずに死亡させたとして、保護責任者遺棄致死や
傷害などの罪に問われています。

東京地方裁判所で開かれた裁判で検察は「1か月以上、飢えの苦しみや日常的な暴行を与えて
いじめ抜く激しい虐待はほかに例が無いほどひどく、主導した責任は重い。結愛ちゃんの恐怖はすさまじく、
逃げることも助けを求めることもできず、絶望しかなかった」として懲役18年を求刑しました。

一方、被告の弁護士は「命の危険に気付いたのは亡くなる直前だった。決して許されることではないが、
保護責任者遺棄致死に問われたほかの事と比べると、極端に重いとはいえない。懲役9年が相当だ」
と主張しました。

裁判の最後に雄大被告は「本当に申し訳ありませんでした」とか細い声で泣きながら述べました。判決は
今月15日に言い渡されます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191007/k10012115841000.html