「秀丸エディタ」v8.89が正式版に 〜TSV/CSVモードにおけるセル内改行への対応を改善

「秀丸パブリッシャー」v5.00の直接呼出しに対応するなどの機能強化も

(有)サイトー企画は9月25 日、定番テキストエディター「秀丸エディタ」の最新版v8.89を正式公開した。
Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP/Server 2003/Vista/7/8/8.1/10に対応する4,320円(税込み)のシェアウェアで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。
Windows 10専用のストアアプリも“Microsoft ストア”から購入できる。

v8.89では、「秀丸パブリッシャー」v5.00の直接呼出しをサポート。
TSV/CSVモードで改行を含むセルを扱えるようになったほか、[検索]ダイアログにテキストを編集できるようにする改修や、
ファイルタイプ別の強調設定に[メニュー]ボタンを追加してハイライト定義ファイルを指定できるようにするといった改善が施された。

「秀丸パブリッシャー」は「秀丸エディタ」の印刷機能を拡張する外部ツールで、印刷のプレビューを行ったり、
構文色分け(シンタックスハイライト)したソースコードをそのまま印刷することが可能。
[印刷]コマンド([Ctrl]+[P]キー)で標準機能と「秀丸パブリッシャー」のどちらを利用するかは、
「秀丸エディタ」の[その他]−[動作環境]ダイアログの[印刷]セクションで選択できる。

一方、「秀丸エディタ」のTSV/CSVモードは[表示]−[タブストップ]メニューから利用可能。
TSV/CSVモードへ切り替えると、タブ区切りやカンマ区切りのテキストデータをテーブル表示することができる。
v8.89では二重引用符で囲まれたセルデータの中に改行を検出すると、
ウィンドウの上部にメッセージバーを表示して、セル内改行をどのように扱うかを指定するように促す。

「秀丸エディタ」では、セル内改行を半角の矢印記号に変換する方法と、特殊な改行文字に変換に変換する方法の2つが選択可能。
いずれも改行を含むセルを1列で扱うための工夫だが、検索時の挙動(特殊改行は検索できない)や
他のアプリとの相互運用(矢印記号はコピー&ペースト時に改行と扱われなくなる)を考慮して使い分ける必要がある。

<続く>

https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1209392.html