親の教育しだいで障害が「才能」になる
マイクロソフトの創業者のビル・ゲイツも幼少期、社会性の面での発達に課題を抱えた非定型発達の子どもであった。学校から、学年を遅らせてはどうかと勧められたほどであった。

他の子どもと遊ぶことに関心がなく、一人遊びに熱中し、イタズラばかりするわが子を、父親は「頭痛の種」と感じていたが、元教師だった母親は、ビル少年の良き理解者だった。
彼女は決して強制せず、本人の主体性を尊重したかかわりを心がけたという。また、否定的なことを言わず、息子の優れた側面にいつも目を注ぐようにしていた。

母親はビル少年が幼い頃から本を読み聞かせることを習慣にしていた。おかげで、ビル少年は本が大好きになったが、彼が特に関心を示したのは百科事典だったという。
しかも、彼はAから順番に百科事典を読破してしまった。

小学校時代、得意だったのは算数で、それ以外の教科は目立って優れた成績だったわけではない。だが、両親は学校の勉強よりもビル少年の社会性を伸ばすことに意を注いだ。
グループ活動や屋外での活動にできるだけ参加するように配慮した。ことに、ボーイスカウトの活動に参加したことは、ひ弱で、うじうじしていたビル少年を、
身体的にも社会性の面でも鍛えるのに役立った。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190923-00013746-gentosha-hlth