関脇御嶽海(26=出羽海)がライバル決戦を制し、2度目の賜杯を手にした。
貴景勝、隠岐の海と三つどもえで迎えた千秋楽、本割で遠藤を下して12勝3敗。
初の関脇対決となった優勝決定戦は貴景勝を万全の相撲で寄り切った。
白鵬、鶴竜の両横綱を除く現役力士で初の2度目の優勝。
次世代を担う若手の中、昨年名古屋場所で最初に優勝した男が、またもライバルたちに1歩先んじた。

御嶽海の相撲だった。五分の立ち合いから中に入り、攻め手を休めず寄り切った。
決定戦の相手は、8日目の本割で屈した貴景勝。「負けたくない気持ちだった。番付で越されてますから」。
大関昇進で先を越された年下のライバル。今後の角界をともに背負うべき相手に、もう遅れは取れない。
文句なしの内容で、館内のファンを沸かせた。

力だけじゃない。インタビューで「ありがとうございま〜す!」とその場で1周、場内が爆笑した。
客席の母マルガリータさん(49)から投げキッスを受け、笑顔で「ありがとう」と応じると、また爆笑だ。
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