国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」での展示中止問題を巡り、有識者によるあり方検証委員会の
山梨俊夫座長は21日、記者団に、「再開しないということにはならない」と述べ、いわゆる従軍慰安婦を
象徴する少女像などの展示再開を提言する見通しを示した。検証委は25日に開く会合で中間報告書を公表し、
展示再開の可否について検証委としての考えを示す。

 名古屋市内で21日に開かれた検証委主催の「表現の自由に関する国内フォーラム」で、展示再開を
決めるのは実行委員会会長の大村秀章知事と前置きした上で、山梨座長は「検証委は再開を決める
権限はないが、提案や提言のようなかたちになる」と説明。閉会後、記者団に「作品を見せないことには
(議論が)始まらない」と話し、展示再開に肯定的な考えを強調した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190922-OYT1T50128/