香港政府が、デモの際に参加者がマスクなどで顔を覆う行為を制限する「覆面禁止法」の制定を検討している。
過激化した一部のデモ隊を牽制(けんせい)する狙いがあり、中国側も立法化を後押ししている。
香港の民主派は、デモは国外に比べて平和的だと主張し、政府の動きに反発している。

混沌招いた、香港政府の初動ミス 民主派の照準は警察へ
 香港で続くデモでは、最前線で警察と対峙(たいじ)する参加者たちが、ゴーグルや防毒マスクなどで顔を覆っていることが多い。
警察が撃つ催涙弾への対策のほか、自身の顔を警察に撮影され、後に拘束されないようにするためだ。

 香港政府高官は今月中旬、立法化に向け検討を進めていると表明。中国共産党機関紙の人民日報海外版は18日、
「香港政府はためらうな」と早期制定を呼びかける評論を掲載した。香港メディアによると、欧州の国々や米国の州には、
覆面によるデモを禁止する法律があるという。

https://www.asahi.com/articles/ASM9P35CVM9PUHBI013.html