作家のジョン・バーニンガムが、日本の鉄道会社と共同した作業の産物という点が、この絵本が旭日旗のイメージを
使用した議論を呼ぶのに一役買ったものと思われる。
バーニンガムは著書「私の絵本の物語」で、「私は西日本旅客鉄道株式会社から”エキスポ90”の話を
書いてほしいと頼まれた」として、童話の著作背景を説明した。エキスポ90は「国際花と緑の博覧会」という名前で、
1990年に日本の大阪で開催された園芸産業と環境に関する博覧会であり、この本は、博覧会の前年度の1989年に出版された。
旭日旗論争については、本を出版した出版社ビリョンソは「”おい、私たちの列車から降りろ”は、
アマゾンの熱帯雨林の保全に努め、殺害された環境活動家シコ・メンデスに献呈されるほど、
生命と環境への愛を描いた作品」とし、作家のジョン・バーニンガムが旭日旗のイメージを描いたという疑惑に反論した。
ビリョンソの関係者は、「ジョン・バーニンガムが今年初めに他界して作家本人の意図を直接確認することはできない」とし、
「作家が旭日旗を崇敬する政治色を持った人では絶対になく、本自体も、旭日旗に友好的な
政治的な意図を含んでいないと判断した」と明らかにした。

続いて、「作家のアイデンティティや作品の全体的な雰囲気を総合的に見るのではなく、
単純に光が放射状に伸びていく絵があるとして旭日旗と曲解する現象に懸念している」とし、
「誤解する読者には、積極的に説明してしようと努力している」と付け加えた。

旭日旗反対運動を繰り広げるソ・ギョンドク誠信女子大教授も、
「太陽を表現したとして無条件に旭日旗と見ることは警戒すべきであり、作家の思いやイメージ使用の意図を
まず正確に把握することが必要である」と述べた。