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関東大震災時、朝鮮半島出身者を虐殺した「自警団」とは、震災直後に突如として結成された組織ではありません。
大正の米騒動以後、警察を補完するかたちで上からつくられ、そのメンバーは日清戦争で朝鮮を戦場とした元軍人による在郷軍人会が中心でした。
彼らは朝鮮半島で壮絶な殺戮を経験しており、既に日本には虐殺の精神的素地、社会的素地があったといえます。

なお現在では、関東大震災時の朝鮮半島出身者の虐殺を否定する議論もあるようですが、数々の証言、人々の日記、軍や官憲の記録、新聞報道、行政機関の資料などからも虐殺の事実を否定することはできません。
さらに震災から約一ヶ月半後の報道統制が解禁された10月下旬の新聞には、既に「朝鮮人による暴動」といった情報が虚報であり、そうした流言蜚語により多数の朝鮮半島出身者が虐殺されたが、実際には日本人が略奪などの犯罪行為を行っていたと報じられています。