>>211
当初デマを信じていた警視庁官房主事の座にあった正力松太郎は、「朝鮮人来襲の虚報には警視庁も失敗しました」と正直に告白しています。
彼は2日、あるいは3日まで「さては朝鮮人騒ぎは事実であるか」と信じ、その認識に立って行動していました(正力『悪戦苦闘』)。
しかし、住民が連行してきた朝鮮人をいくら調べても、ほとんど犯罪事実を確かめることができなかったのです。
状況が落ち着いて以降は、行政は「朝鮮人暴動は流言にすぎない」と認識するようになりました。