台風15号が直撃した千葉県で、停電する店舗をねらった盗みや、台風の家屋被害につけ込んだ悪質商法についての被害や相談が、これまでに合わせて40件余り寄せられていることが警察のまとめでわかりました。

千葉県警察本部のまとめによりますと、千葉県内では18日までに、停電で休業している店舗や事務所をねらった盗みなどの被害が11件、台風で壊れた住宅の修理などを口実に多額の現金を支払わせようとする悪質商法の被害や相談がおよそ30件に上っています。

このうち袖ケ浦市の店舗では、売上金100万円が盗まれ、台風で壊れた店の入り口から何者かが侵入したとみられるということです。

また千葉市内では、1人暮らしの70代の女性の自宅に男2人が突然、訪ねてきて「屋根のかわらが落ちているから作業します」などといって女性が断ったにもかかわらず勝手に作業を行い、女性は修理代金として25万円を支払わされたということです。

このほか「市役所に依頼された」などと安心させるようなことを言って、高額な代金を請求したりする手口も確認されていて、警察は不審な勧誘の電話や訪問があった際には、警察に相談するよう呼びかけています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190920/k10012091141000.html