東京 池袋で高齢ドライバーの車が暴走し、幼い女の子と母親が死亡した事故で、遺族らがドライバーに厳罰を
求める署名を検察庁に提出しました。

ことし4月、東京 池袋で、旧通産省の幹部だった飯塚幸三元職員(88)が運転する乗用車が暴走して
歩行者などを次々にはね、自転車に乗っていた松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)が死亡しました。

警視庁は過失運転致死傷の疑いで捜査を進めています。

事故を受けて松永さんの夫ら遺族は、ドライバーに厳罰を求める署名活動を行い、集まった39万1136人分の
署名を20日午後、東京地方検察庁に提出しました。

提出後、遺族は記者会見を開き、このうち松永さんの夫は「感謝の念にたえない。多くの方が署名して関心を
持って下さっているので公共交通機関の少ない地方での足の問題など議論のきっかけにもなってほしい」
と述べました。

また、ともに記者会見に臨んだ真菜さんの父親の上原義教さんは「加害者には一日も早く罰を受けてもらいたい」
と述べました。

事故のあと、東京都内では運転免許の返納が急増するなど、遺族の交通安全への思いが大きな反響を
呼んでいます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190920/k10012092281000.html