豚やイノシシの伝染病「豚コレラ」の感染が拡大していることを受けて、農林水産省は、
飼育している豚にワクチンを接種する方向で検討していることを明らかにしました。

豚コレラは去年9月、岐阜県で国内26年ぶりに発生が確認されて以降、感染が広がり
続けていて、先週は埼玉県で関東地方で初めての感染が確認されるなど、終息のめどは
立っていません。

関係者によりますと、農林水産省は、ワクチンを接種する時期などを決めたうえで、
予防的に接種ができるよう防疫指針を見直す方向で調整を進めるということです。

日本は2006年にワクチン接種を全面中止していて、今回、接種に踏み切れば、
13年ぶりに利用を再開することになります。

「13万頭以上の貴重な命を食に供することもなく、殺処分にしてしまった。
そのことについて、農林水産省として大いに責任を感じている」(江藤拓農水相)

 江藤大臣はこのように述べる一方で、ワクチン接種について明言を避けました。

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