ロシア当局、「悪魔」プーチン氏の退治目指したシャーマン拘束
https://www.afpbb.com/articles/-/3245351

ロシアの警察当局は19日、「悪魔」であるウラジーミル・プーチン大統領を追い払うため、
首都モスクワへ向かって、支持者を集めながら歩いていたシャーマン(霊媒師)を名乗る男を拘束したと明らかにした。

 東シベリア地方に位置するブリャート共和国の警察はインタファクス通信に対し、バイカル湖近くの幹線道路で、
アレクサンドル・ガビシェフという名前のシャーマンを拘束したと話した。
飛行機で地元へ移送される予定だが、そこでも「罪を犯したためにお尋ね者となっている」という。

 ガビシェフ氏は今年3月、同国東部に位置する地元ヤクーツクから、
約5000キロ先の首都モスクワを目指して歩き始めた。この風変わりな試みの道中では、信者の一団が加わっていた。

 ガビシェフ氏のプーチン大統領に関する発言は世間の注目を集め、当局の迅速な対応を招いた他、親政府派のテレビでは複数のゴシップが報じられた。

 ガビシェフ氏は今年7月、同国のテレビ局テレビ・レインに対し、「神様は彼(プーチン氏)が悪魔だと語った」
「自然は彼のことが好きではない。彼がいるところには異変やテロ行為が存在する」と語った。

 また同月、シベリアの都市チタでの集会では、革命家エルネスト・チェ・ゲバラのTシャツを着用し、
同氏を取り囲む支持者らに対して、「彼が消えれば、1000年にわたる平穏と繁栄が訪れる」と話していた。

 さらに8月には、ブリャート共和国の首都ウランウデに到着した際、市内に足を踏み入れないよう命じていた
ライバルの「愛国的な」シャーマン集団に呼び止められて衝突が起き、ガビシェフ氏と行動を共にしていた複数の人が拘束された。