成田本店(青森市)の地価 27年ぶり上昇
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/250104
青森県は19日、2019年7月1日現在の県内地価(基準地価)の調査結果を公表した。
住宅地や商業地などを合わせた全用途の1平方メートル当たりの平均価格は前年と
横ばいの1万9900円だった。平均変動率は1.0%減で28年連続の下落となったが、
下落幅は前年より0.2ポイント縮小した。用途別では住宅地が1.1%減で21年連続の下落、
商業地は1.0%減で28年連続の下落。一方で長年、県内最高地点となっている
青森市新町1丁目「成田本店」が27年ぶりに上昇に転じた。
調査は40市町村の421地点で行った。基準地を変更した7地点と林地を除く388地点で、
前年と比べて上昇した地点は27(前年比10増)、横ばいは101(同10増)、下落は260(同18減)だった。
成田本店は1平方メートル当たり19万8千円で前年比千円増。
ピークの1992年は163万円だったが、ようやく下落に歯止めがかかった。
このほか商業地で上昇したのは、八戸市三日町「エムジェビル」や五所川原市
「エルムの街ショッピングセンター」など。住宅地では、通勤や買い物に便利な
青森市浜田豊田や弘前市城東などで地価の伸びがみられた。
一方、高齢化や人口減少により、むつ市や今別町、佐井村などでは大幅な下落が続いている。
用途別の平均価格は、住宅地が前年比100円減の1万6200円、商業地が同100円増の3万3700円だった。
工業地と宅地見込み地は横ばいで、それぞれ1万2900円、8800円。林地の平均価格は10アール当たり6万5100円で1500円下落した。