車にはねられ死んだとみられるカンムリワシが12日、バンナ公園西口近くの県道208号の石垣浅田線で発見された。
石垣島では、ことしに入り今回を含め5羽が交通事故に遭い、うち3羽が死んでいる。西表島では2羽が保護されている。

カンムリワシは、西表島と石垣島だけに生息し、環境省の国内希少野生動植物種に指定されている。
国内外の絶滅のおそれのある野生生物の種を保存するため、1993年4月に施行された「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)により規制対象となっている。

記録が残る過去12年間では西表島で39羽、石垣島で84羽が保護され、そのうちの約7割が死んでおり、2018年は両島合わせて13羽が死んで過去最悪の事故死件数を記録。
カンムリワシの活動が盛んになる時期に入り、さらなる輪禍が懸念される。

環境省石垣自然保護官事務所では「自動車を運転する場合は法定速度を順守して、カンムリワシなど野生動物との交通事故を起こさないよう注意してほしい」と呼び掛けている。

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