日韓関係最悪でも日本女子の訪韓増加
狙いは韓国コスメ、流通改革で業績急伸の「バニラコ」
2019.9.12(木) アン・ヨンヒ

https://jbpress.ismcdn.jp/mwimgs/5/c/600m/img_5c9420d7ca1798db433e30e6a78a80a728627.jpg
韓国で業績が急伸しているバニラコ(同社のサイトより)

 日韓関係が悪化の一途を辿り、日本への韓国人観光客は激減、日本から韓国に来る観光客も大幅に人数を減らしているというのに、どうしたことか、韓国を訪れる日本女子だけは増えているという。

 そこには、久々のウォン安に加え、K-POPとK-ビューティ、そして韓国グルメがあるのではないかと思う。

 そこで、筆者はいったん日韓関係の話題から離れて、K-ビューティを創造する韓国のコスメ企業の紹介に戻ることにする。

 韓国コスメの紹介はこれで11回目になる。

 さて、8月末、韓国では日中韓文化・観光大臣会合が開かれた。その付帯行事として「未来世代フォーラム」が開催され、そこでは日中韓の大学生たちがコンペに出品した作品を競っていた。

 日中韓の観光活性化のためのPR、商品、政策をテーマに出品された映像、提案書、ポスターのコンペである。

 大学生たちの発表を聞いていると、韓国の代表的な観光商品は光化門、チマチョゴリ(韓服:韓国の伝統衣装)のようであった。

 たぶん韓国コスメやK-POPは女子に限られ、まだまだ大衆化していないのかもしれない。

 ちなみに、日本は富士山、桜、柴犬、五重塔である。

 こうしたことについて、審査員たちは「まるで1970年代のポスターみたいだ」と評していたが、まさにその通りである。

 特に、そうした傾向が強かったのが中国の代表たちであったのを見ると、まだまだ彼らは海外に出ることが少ないのだなという気がした。

 大賞を取ったのは、日中韓のグルメをラップで表現した中国のチームで、3つの国のグルメに関する歌詞を日中韓のラッパーたちが歌ったもので、新鮮だった。

 さて、今回紹介するK-ビューティの会社は、「バニラコ」である。

 何とも美味しそうな名前だが、その会社のCEO(最高経営責任者)は、ザ・オヤジという風貌のキム・チャンス氏である。

 サムスン出版社(ちなみにサムスン電子とは全く関係ない)創業者の次男で、1992年韓国にイタリアブランド・ベネトンを輸入販売することでアパレル会社から経営を始めた。

 それを続ける傍ら、2005年にファッションとコスメの出会いというテーマでコスメブランドの「バニラコ」を立ち上げた。

以下ソース
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/57607?page=2