北海道標茶町の牧場で7月から乳牛が相次いでクマに襲われている問題…酪農家から悲鳴が上がる中、
町は新たな対策に乗り出しました。

標茶町で先月、放牧されていた牛がクマに襲われました。首から背中にかけて大きな爪でえぐられました。
標茶町の育成牧場などでは、7月中旬以降、24頭の牛がクマに襲われ、11頭が死にました。

「いつもは牛がいっぱい放されているが、今この牧場には1頭もいない」(道猟友会標茶支部・後藤勲支部長)

育成牧場は、酪農家から牛を預かり放牧しています。来月にかけて牛を成長させる大事な時期ですが、
やむなく酪農家に戻す異例の対応に追い込まれています。

「25頭くらい放していたが帰ってきた。その餌を毎日やるのが大変」「とてもハンター1人や2人の力では、
どうにもならないと思う」(酪農家・藤原憲一さん)

町は箱わな5つを牧場に設置。これまでに3頭を捕獲し駆除しましたが…。

「おりに入った3頭は親から離れた若グマ。牛を襲ったクマは、おそらく300〜400キロくらい
あるのではないか」(道猟友会標茶支部・後藤勲支部長)

http://news.hbc.co.jp/98524354293a5f0068ea6f6cded48157.html