https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190823-00000020-kana-soci

多摩川で隔てられている羽田空港と川崎市を橋で結ぶ「羽田連絡道路」の完成時期が2020年東京五輪・パラリンピック後にずれ込むことが23日、明らかになった。
河口部の土砂堆積が想定以上だったことなどで工事が遅れ、市は開通時期を「20年7月」から「20年度内」に修正。
五輪前の供用開始を断念した格好で、加速する経済活動や観光など多方面への影響が懸念される。

 同日の市議会まちづくり委員会で市側が説明した。
羽田連絡道路は、羽田空港と、ライフサイエンス分野の研究機関の集積が進む川崎市川崎区の殿町地区(キングスカイフロント)を
片側1車線の橋で結ぶ計画。道路延長は約840メートル、橋部分は約600メートルで、市と都、国土交通省が協力して整備している。

 17年に着工し、五輪を見据えて20年7月ごろの開通を掲げていた。
だが、着工前に行った測量調査で、多摩川河口部に堆積した土砂が、事前の想定の倍以上となる約18万8500立方メートルに上ることが判明。
作業船の航路を確保するため、しゅんせつ工事の範囲拡張を強いられた。