ロシア沿海地方のスレドニャヤ湾でシャチやベルーガ(シロイルカ)が閉じ込められていた「イルカ監獄」から
解放されたシャチ数頭が、放たれたオホーツク海から移動せずに海岸の近くで釣り人たちを待ち、食料をせがんでいる。
地元の住民たちは、シャチたちが野生では生きられないのではないかと心配している。

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シャチの動画を公開したバフト・マヴラノフさんは「解放されたシャチたちは人々に助けを求めにやって来た。
釣り人たちは解放されてから2日後に動画を撮影した。若い雌のシャチはボートに泳ぎ寄り、食べ物を求めた。
これは、このシャチが野生では生きられないことを物語っている」と語った。

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専門家たちは、閉じ込められていた動物たちの解放を急いだため、彼らを生息する自然な環境に完全に適応させることができなかったとの見方を示している。

「イルカ監獄」ではシャチやベルーガを解放する数日前から人との接触が急激に減らされたことがわかっているが、それだけでは不十分だったようだ。

https://youtu.be/sUf1NCBhgHs

一方、社会連合「シャチとベルーガに自由を」のメンバー、ドミトリー・リシツィンさんは、一番悪いのは
シャチなどに餌を与える人々だとし、「動物はその後、自分で餌を取ることができないため死ぬ運命にある」と語った。

また複数の動物愛護者たちは動画について、シャチを捕獲するビジネスの嫌疑を晴らすために意図的に公開されたとの見方を示している。

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