中国を訪問している河野外務大臣は、王毅外相と会談し、来年春の習近平国家主席の国賓としての日本訪問の成功に向けて連携し、日中関係をさらに発展させていくことを確認しました。
中国、韓国との3か国の外相会議に出席するため、20日から中国を訪問している河野外務大臣は、北京郊外で、王毅外相と日本時間の午後6時ごろから会談し、会談は午後7時前に終了しました。

会談の冒頭、王毅外相は、「両国関係は、双方の努力で全面的に改善を遂げており、この成果を大切にしなければならない。
われわれは、日本側と確立した原則に基づき、未来を切り開いていく用意がある。
両国の指導者のイニシアチブのもと、両国関係は必ず明るい未来を迎え、地域の平和と安定に貢献できる」と述べました。

これに対して、河野大臣は、「日中の戦略対話を7年ぶりに行うことができ、非常に有意義な意見交換が行われた。
きょうはその際の議論も踏まえながら、来年の春に向けて建設的な動きを作り出していくため、率直な意見交換を行いたい。
またあすの日中韓外相会合に向けて、北朝鮮情勢をはじめ、地域情勢についても意見交換したい」と応じました。

会談の終了後、河野大臣は記者団に対し、「来年春に予定されている習近平国家主席の国賓としての訪日の成功のため、しっかり努力していくことを改めて確認した」と述べ、
習主席の日本訪問の成功に向けて連携し、日中関係をさらに発展させていくことを確認したと明らかにしました。

また香港での抗議活動について、河野大臣は「会談では香港の情勢について大変 憂慮していると申し上げ、早期に平和的に対話を通じて問題が沈静化することを期待する旨を申し上げた」と述べ、
香港情勢について懸念を示したことを明らかにしました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190820/k10012042081000.html