「戦艦大和には、戦争中でも軍楽隊が乗っていて、演奏をバックにナイフとフォークで昼食をとる。
その時、指揮者は山本五十六連合艦隊司令長官の手元をずっと凝視しているいるんですよね」

「ナイフとフォークで昼食ですか・・・ゆうがですねえ、戦争中に。
しかし指揮者はなんでそこを見ているんですか・」

驚く私に戸田氏は、
「山本長官の右手がナイフを持った瞬間に演奏を始めるためなんですよ」

[日本海軍400時間の証言] 新潮社版