大正関東大震災前の前兆

○2日前、 東京の空の一部に猛烈にかなり長時間にわたり音響なしの光があり、
はじめ珍しげに見たが不気味となり眺める人も減り家に入った。
鎌倉市長屋で、月が火の玉を上げたように真っ赤であった。
翌日(地震の前日)夜11時頃の月も真っ赤であった。

○前日 大森海岸で悪潮現象(海面の潮流と海底の潮流が逆に流れる)が発生。
魚網の袋の部分がひっくり返った。
東京本所の米屋で、いつもはネズミで困っていたが、
米倉の網を食い破って中にいたネズミが押し合いへし合いしながら外に逃げた。
月が天の一角に火の玉をあげたように真っ赤だった。
夕方世田谷で、西の空を真っ赤な雲とどす黒い雲が重なり合っているのを見て恐怖に襲われた。

○当日夜明け前、午前3時 品川沖の漁船が西南の方向に発光フラッシュ
その光で新聞が読めるほどであった。

○当日早朝・朝、深川より東京湾の方にピカピカ光る光を見たキラキラ
初島(熱海沖)付近で水平線上に稲妻が走った