生身の「怒り」伝わらず 2年前の「有楽町の熱狂」はどこに

 安倍晋三政権の「負の側面」を指摘し、参院選で大幅な議席増を目指している野党第1党の立憲民主党。
枝野幸男代表(55)が2017年の結党直後に「伝説の演説」を披露し、前回衆院選の大躍進につなげた東京・有楽町で、今回も枝野さんの演説を聴いてみた。
【大場伸也/統合デジタル取材センター】

多様性をアピール
 「みんなが当事者で、多様な暮らしの声が届いていないという怒りを持っている。現場の声を届けたいという思いで立ち上がった仲間です」。
公示日の4日、有楽町の広場。雨模様の中、枝野さんは壇上から比例代表の候補5人と東京選挙区の候補2人を紹介した。

 枝野さんの前に並んだのは、セクハラ被害の女性、薬害エイズ被害の男性、聴覚障害がある元筆談ホステスの…

https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190719/k00/00m/010/005000c