BI:闇営業の背景には、芸人たちの報酬が安いことがあるのではと指摘されています。
大ア:ギャラが安いことと、犯罪を起こすことはなんの関係もない。お金持ちは、犯罪を犯さないのかというとそんなことはない。
    吉本としては基本、ギャラはちゃんと払っているつもりです。

「最初のギャラが250円だった」と芸人がテレビで発言してますよね。
イベントをすれば場所代、賃料のほか大道具さん、衣装さんの経費も必要。黒字が出るときも、赤字のときもある。
赤字だったとしても、プロとして吉本の舞台に立ったのだから、ギャラは払ってあげないといけない。

10組の漫才師が出て、上の3組の名前で800人がいっぱいになったとする。若い子の名前でイベントに来た客はいなくても、
プロとして舞台に立ったんだから、1円でも払ってあげようという意味での250円。250円もらえてよかったなと、ぼくは思う。
その状況がきちんと理解できていなかったり、テレビで話を振られた時に笑いを取ろうとして、「250円」と言ってしまったのかもしれません。

交通費が500円かかって、250円では赤字だったとしても、800人の前で自分たちの漫才を3分できれば、
たとえ1回も笑いが取れなくても今後の芸の役には立つでしょう。

芸は、人生をかけて何十年も積み重ねて完成するもの。修行時代に、先輩のおかげで舞台に立つ経験をしてもらう。
ギャラの額の問題ではないと思ってます。
歌手でもカメラマンでもライターでも、売れないころ若いころは食べられません。
だから芸人は居酒屋でバイトをし、いつの日か芸を磨いてスターになって、世の中の人を感動させたい、喜んでもらいたいと下積みをする。

吉本の芸人としてデビューしたんだから、だれも笑ってくれなくても、月に30万円払ってやるからがんばれよ、というやり方は、
本当の芸人を育てるやり方とは思えない。吉本のいまのやり方を、変えるつもりはありません。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190713-00000001-binsiderl-soci&;p=3