安倍晋三首相が２０カ国・地域首脳会議（Ｇ２０サミット）の夕食会で、大阪城を復元した際にエレベーターを付けたことを「大きなミス」と発言したことについて、愛知県の大村秀章知事は２日の定例会見で「極めて不適切な発言。早く取り消されたほうがいい」と批判した。
建築物のバリアフリーを促進する法律が２００６年に施行された経緯や、名古屋城の木造復元事業で全国の障害者団体がエレベーター設置を求めていることに触れ、「施策を推進すべき国のリーダーが『バリアフリーでなくてもいいんだ』と受け取られかねない発言をしてしまった」と指摘。野党などが首相の発言への批判を強めていることにも理解を示し、４日公示の参院選に影響が出かねないとの見解を述べた。
2019年7月2日 12時30分 中日新聞
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