神奈川県平塚市の海岸で女性の遺体が見つかった事件で、女性の夫で死体遺棄容疑で逮捕された会社員の
平聖也容疑者(26)=川崎市宮前区=が「借金返済のために妻のクレジットカードを使っていたことや、
働いていなかったことがばれた」と話していることが判明した。県警は、こうした夫婦間のトラブルが事件の
背景にあったとみて捜査している。

 遺体で見つかったのは妻の楓吹さん(26)。6月27日朝、海中に浮いているのを通行人が見つけて119番通報し、
病院で死亡が確認された。県警は、27日未明に楓吹さんの遺体を平塚市の海岸から海中に遺棄したとして、
出頭してきた平容疑者を逮捕していた。

 県警捜査1課によると、平容疑者は6月、働いていなかったことや、楓吹さんのクレジットカードを自身の
借金返済に使ったり、新婚旅行や結婚式のために貯金していたお金をすべて使い切ったりしていたことがばれ、
「他人を見るような目をされた」と供述。借金は数百万円に上ったが、楓吹さんからは「二人でやり直そう」とも
告げられたと話しているという。

 県警は自宅を家宅捜索し、遺体の搬送に使ったとされるスーツケースなど約80点を押収した。同課によると、
スーツケースには血が付着し、消臭剤や遺体の処理方法などが書かれたメモが入っていた。自宅からは
楓吹さんのものとみられる片足が見つかった。同課は殺人容疑での立件を視野に捜査している。
https://mainichi.jp/articles/20190702/k00/00m/040/040000c