G20大阪サミットに合わせて日本を訪問している韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、先に北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と会談した
中国やロシアの首脳らと意見を交わした一方、日本との関係が悪化する中で、安倍総理大臣とは非公式の接触すらできないまま、29日午後、帰国する見通しです。

 韓国のムン・ジェイン大統領は、G20大阪サミットに合わせて27日から日本を訪れていて、これまでに8か国の首脳と個別に会談しました。

 このうち、先に北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と会談した中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領とは、米朝対話の再開を後押しすることを
含め、朝鮮半島の非核化や平和構築に向けた協力の強化などを確認しました。

 一方、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題などで関係が悪化している日本との間では、28日夜、カン・ギョンファ(康京和)外相が河野外務大臣と、短時間、
ことばを交わしただけでした。

 ムン大統領は、安倍総理大臣との首脳会談に意欲を示していましたが、非公式の接触すらできないまま、29日午後、帰国する見通しで、韓国メディアは、
「ぎこちない表情で8秒間握手したのがすべてだった」とか「G20サミットの舞台で韓国抜きの外交戦が展開された」などと批判的に伝えています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190629/k10011974691000.html

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