先月31日より、Netflixで犯罪ドキュメンタリー『殺人犯の視聴率』の配信が開始。
ブラジルで実際に起きた、「視聴率を上げるために殺人を犯した」とされる人気司会者のエピソードです。

ブラジルの有名司会者ウォレス・ソウザ氏は、ニュース番組『Canal Livre』にて、他の追随を許さない圧倒的人気を獲得していました。
元警官の彼は麻薬取引の犯行現場に赴いたり、警察に同行するなどして、自らの勇敢かつ積極的な取材ぶりを生中継で放送。

殺人や誘拐、時には権力者にも果敢に挑む彼の姿は、人々の目にはヒーローのように映っていたようです。
しかし2009年、ソウザ氏には「自身の番組の視聴率を稼ぐために、いくつかの事件を指揮した」という疑惑が浮上します。

「リポーターが警察よりも早く事件現場に駆けつけ、事件の詳細を知り尽くしていたり、時には犯罪の瞬間すらカメラに収めていた」というこの番組。
当然、警察の目には不審に映ったことでしょう。

2010年、彼は殺人などの罪で訴えられることに。
しかし逮捕後も無実を訴えていたソウザ氏。

彼の犯行を裏付ける物証や証言があるにも関わらず、自作自演の疑惑については、最後まで潔白を主張していたようです
氏は同年に心臓発作でこの世を去っています。

動画:殺人犯の視聴率
凶悪犯罪と戦うブラジルのTV司会者、ウォレス・ソウザは、政界へ進出。
だが、番組で報じた数々の事件の黒幕が彼自身だという疑惑が浮上。正義と真実の行方とは?
https://www.netflix.com/jp/title/80217946

ユルクヤル、外国人から見た世界 2019年06月15日
http://yurukuyaru.com/archives/80146293.html
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